暗黒時代の6.0号機に登場した、神台にひとつである「ひぐらしのなく頃に祭2」。
演出バランスから技術介入、出目も良くてひたすらに打っていた記憶があります。
この時代の台には珍しく設定判別がかなり難しい部類であり、6確ボーンみたいなAT機よりも相当設定示唆が出づらい印象があります。
その分、偶奇の判別、ボナ確率からの高設定への期待感、そんなことを考えながら打てるので、私自身6号機の中でもトップクラスに好きな台です。実際、実機を買ったほどです。
今回は祭2の叩きどころのひとつ、「運命分岐のナビ」について考えていこうと思います。
スマスロひぐらし業なんてなかった。いいね?
ひぐらしのなく頃に祭2の台紹介とナビの考察
ひぐらしのなく頃に祭2ってどんな台?
この台を知らない方のために今回紹介する部分をメインに簡単に説明すると、
ART「運命の解」を伸ばしながらボーナスを絡め出玉を増やす、オーソドックスなノーマル+ARTタイプ。
3種類のボーナスを搭載しており、BIG「オヤシロボーナス」か「ひぐらしボーナス」を引くとARTの権利獲得。REG「富竹ボーナス」でARTのチャンス。
ARTは30Gor50Gor90Gの完走型。運命分岐中に成立するベルリプレイ時に左リール中段に白7をビタ押しできれば、ART50Gを確実に獲得できる。
初代ひぐらし祭同様に、運命分岐中にはビタ押し要素があります。
「中を押せ!」の指示で中押しをして、中段にベルが停止でART突入確定です。
左から押すと難易度「低」。ビタ押し不要になり、75%で50Gがもらえます。
右から押すと難易度「高」。ビタ押し必須になり、左リール白7中段ビタ押しで50Gが確実にもらえます。
ここで右から押した場合は、左リール白7中段ビタ押しが要求されるのですが・・・。
「運命を切り拓け!」
いや、何狙ったらええんかーい!
ここのナビは「白7を中段にビタ押しする」という指示を省略しており、何にも知らない人からすれば、どうすればいいのかわからない状態に陥ります。おそらく台の横にぶら下がっている機種情報を熟読する羽目になります。
今回のブログのメインは、「白7を中段にビタ押し」という指示を親切に書けないのか。という点になります。
狙う箇所の指示があったらわかりやすそう。
「白7を中段にビタ押し」という指示は出せないのか
結論から書きます。「出せません」
いや、厳密にいえば出せるんですけど、出すと面白味もなんもなくなると思います。
なぜ出せないかを、祭2に出てくる「セグ」を見ながら説明していきます。
なお、「セグが動く=出玉に直結する」なので必ず守りましょう。
セグについては次回以降に詳しく紹介します。
セグの解説
セグ① 転落ナビorチェリー 「中1stナビ」
セグ①が出るときは、転落リプレイを引いており、かつ回避ナビ抽選に漏れたとき。またはチェリーを引いた時の一部になります。
このセグは「中を押せ!」までのナビはしますが、それ以降のナビをしないという特徴があります。
回避ナビをしないため、左か右かの2択を自力で選ぶ必要があります。転落率は50%。
リプレイが右上がりの停止で転落回避。平行テンパイで転落確定です。
セグ② 左回避ナビorART突入ナビ 「中→左ナビ」
セグ②が出るときは、転落リプレイを引いており、かつ回避ナビ抽選に受かったとき。またはART突入リプレイを引いた時の一部になります。
このセグは中を押した後、左を押せば転落を回避するかを教えてくれるナビであるため、「中→左→右」という押し順ナビと解釈もできます。
このナビが出たときは、押し順に従えば転落する心配がないので、安心できるナビになります。
オヤシロボーナス後のほとんどと、突入リプレイを引いたときの、左から押して50Gがもらえる75%が受かっているときに、ラッキーナビが発生します。ナビに従えばビタ押し不要で50Gがもらえます。
セグ③ 右回避ナビorART突入ナビ
セグ③が出るときは、転落リプレイを引いており、かつ回避ナビ抽選に受かったとき。またはART突入リプレイを引いた時になります。
このセグは中を押した後、右を押せば転落を回避するかを教えてくれるナビであるため、「中→右→左」という押し順ナビと解釈もできます。
このナビが出たときは、押し順に従えば転落する心配がないので、安心できるナビになります。
75%に漏れているかはわかりませんが、ARTが確定します。
ナビとセグの特徴
ではなぜ「白7を中段ビタ押し」の指示が出せないのかを考えていきます。
理由①
一つ目の理由としては、「セグ③はあくまで押し順ナビ」であることです。
セグ③はあくまで「中→右」の押し順しか意味を持っておらず、それ以上のナビができません。もし、白7ビタ押しを表示させたいのであれば、違うセグにしないといけません。
なら違うセグにしたらいいのでは?
と、思うかもしれませんが・・・。
理由②
二つ目の理由としては、「突入リプが中を押さなくてもわかってしまう」ということです。
仮に違うセグ、セグ④にした場合、セグ③が出た時点で回避濃厚。セグ④が出た時点でART濃厚になります。ドキドキもクソもなくなってしまいます。
「魔法少女育成計画」の場合
いや、ガッツリ出てますやん・・・。
となるのですが、まほいくの回避リプのセグは「1~6」であり、突入リプのセグは「10」になります。
セグでわかってしまうので、リールを押す前からこのような演出を出しています。
逆にこれが出ない限りは、ART突入の可能性がなくなります。
話をひぐらしのなく頃に祭2に戻しますが、もう一つ理由があると思っています。
理由③
三つ目の理由としては、「試験対策」という点です。
おそらく実射試験に対しての対策じゃないかと思われます。
型式試験ではベルを完全に奪取する性質上、ベルこぼしが起こらず、カケラ紡ぎ(ART準備中)から抜け出せないので、運命分岐モードに与える影響はないです。
ここで大事になってくるのは、ART突入リプのセグが、「セグ③」であるということです。
セグ②でもいいような気もしますが、セグ③にした理由があると思われます。
セグ③の押し順は「中→右」であり、回避リプであろうとART突入リプであろうと、この押し順を強要します。つまりはビタ押しを強要するわけです。
しかしどこをビタ押しするかは書いていないので、適当に押すと考えられます。
適当に押してビタ押しが成功する確率が1/20コマ。ほぼ30GのARTとなり、機械割を下げることで試験を通しやすくしているのではないか。という考えです。
同様に、転落が確定してしまった際に狙う2コマ目押しの白7も指示がないため、適当に押していると考えられ、2コマ目押しが成功する確率は2/20コマ。400Gの通常時RTが選ばれやすくなるようにしていると思われます。
試験対策であり、ゲーム性の向上のためだったということですね!
今回はここまで。
オーイズミが作ったんか!というくらい完成度の高い祭2ですが、同時期に出た「1000ちゃん」も完成度が高かったです。今じゃ考えられないですが。
ちなみに有利区間の消化ゲーム数の関係で、祭2はART(運命の解)中に有利区間を切りる場合があります。有利を切ると切ったタイミングから2択ベルをナビしなくなり、運命分岐モード突入時に有利区間ランプが点灯します。
厳密にいえば有利区間ランプ消灯の次ゲームから新しい有利区間なのですが、ナビをしないため有利区間ランプは付きません。しかし、有利消灯以降のタイミングでBIGを引いた際は、ちゃんとYOUの抽選をしています。
運命分岐モード中はナビが必須なため、有利区間を切ることができません。
そのため、残り有利区間が少ないと謎ストックが出てきてARTに突入させ、途中で消灯するという挙動になります。
余談ですが、運命分岐モード中に間違えて設定変更をして有利区間を落とし、非有利区間1ゲーム目にART突入リプか転落リプを引くと・・・。
何もナビできなくなります(笑)
「中を押せ!」も指示機能なので、当然言えなくなります。
こんなイレギュラーな場面のボイスもなぜか用意されているので、実機がある方はお試しください。
奇跡を起こせ!ってなんだよ。
私自身が開発者ではないので、間違いがあればご指摘願います。
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